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チャリ通の俺、月影零音 16歳。
通学中小石にタイヤをとられて転倒。
後から来た、同じ学校だと思われるチャリ通の生徒、俺の倒れたチャリに引っ掛かり転倒。
倒れてた俺の上に降ってきた見知らぬ生徒。
避けようとして慌てて立ち上がろうとしたが、足が絡まって再び転倒。
見事車道の方に倒れ、トラックに轢かれた。
ベシャッと音がして、視界は赤一色に。
そして赤から次第に黒く染まっていき、完全に黒に染まったときに俺の意識は消え去った。
気がつくと白一色の部屋にいた。
気色悪い。
目がチカチカする。
「ちょっと、それは酷くないかい?」
チカチカするので目をつむる。
なんか聞こえた気がするけど気のせいだ。
だって誰もいなかった。
それにしてもなぜ俺はここにいるんだろう。
確か死んだはず……。
身体もあるし……。
「説明しよう!!」
うーん……。
わからん。
「ちょ、無視しないでよ。」
死後…の世界なのか?
それにしても白一色の部屋はないだろ。
もしかして、転生させてくれるやつか?
まさかな、そうだったとしてもいらねぇ。
「お願いだから話聞いて。」
それにしてもまさか、通学中に死ぬとはなぁ。
俺の後から転けたやつ先輩か後輩か同級生かはわからないが、目の前でオレに死なれたんだ。
ビックリしただろうな。
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