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ビキィ、と音が鳴って、自称神の腕があり得ない方向に曲がってしまった。
…あんまり力入れてないのに。
カルシウム、足りてる??
神「痛ったー!!!」
涙目で、ゴロゴロと折れた腕を押さえながら転がる自称神。
ほんとに神か?
神「いきなり殴るなんてひどいよ!」
俺を殺したやつに言われたくない。
神「いくら神とはいえ、俺は書類仕事しかないから、一番弱いのに…。
これでも世界神の中じゃ一番偉いんだよ!?」
なんだろな。
……こいつ、残念すぎる。
零音「で、お詫びって何?」
神「あぁ、うん。
僕の管理する世界、アリリナファーレに転生させてあげる。
所要、剣と魔法の世界だね」
零音「丁重に御断りさせていただきます。
今まで生きた17年、いいことは殆ど無かったって記憶してるし、これ以上生きる価値はないと思う。」
神「いやぁ、お詫びとは言ったけど強制なんだよね。
君に拒否権はないんだよ?
まぁ、もちろん君が望む能力は僕が出来ることなら必ずつけてあげるから。」
うん、わかった。
今からこいつはバ神と呼ぶ。
零音「強制…なぁ。
もう一発殴らせろ。」
ゴスッ、ガスッ、ガンッ。
一発のつもりがつい三発殴ってしまった。
バ神は、痛みに悶えながら
「ちょ、なんっ、何で殴ったの!?」
やら、
「一発じゃないじゃん!!」
とか、文句言ってるけど知らない。
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