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「ごめんなさーい。遅くなっちゃってー。」
背後から聞こえたのは由妃さんの声。
ん。
雅ちゃん1人で来るわけないから、
当然、由妃さんも悠木も一緒なのはわかっていたが、
問題は、雅ちゃんがいつからココにいたか。だよな。
「ねぇ、だれかくるんだってぇ。」
そう言いながら、俺の足元から由妃さんの足元に駆けていく雅ちゃん。
姿はちっちゃいのに、
あの脳の中、どうなってるんだ?ってくらいの記憶力あるもんなー。
さっきの会話を再生して由妃さんに伝えるくらいの事は、簡単にやってのけるだろう。
「誰が来るの?」
由妃さんの言葉に、雅ちゃんの答えを息を呑んで待った。
…それはお義父さんもお義母さんも凛ちゃんも同じ気持ちのようだった。
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