時の流れ

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わっ。 目をそらさなきゃ。 なのに、 足が、縫い止められたように動かない… 一瞬で、 懐かしい裕美ねぇの匂いに包まれた。 あれ? 裕美ねぇって、 こんなにちっちゃかったか? 見下ろせるつむじ。 胸に感じる、 顔の感触。 … 抱きつかれて、動けない。 「コウちゃん。会いたかった…」 ? 会いたかった? なんで? 俺のことなんて忘れてると思ってたのに…
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