プロローグ

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もう、わからないものだと、諦めていたのに、 あのコが、あっけらかんと言ったんだ。 その言葉に、逝ってしまった姉から、解放された気がした。 一回りも歳下のあのコ。 甥っ子とさほど変わらない年齢。 娘みたいなモンだった。 最初は、甥っ子に惚れてるモンだと思ってた。 …それに、 モデルには、手を出さない主義だったんだ。 眼中に無かったはずなのに、 いつの間にか、 隣に居て、 「私」を「俺」に変えさせたんだ。 不思議だけど、 これからは、 きっと、ずっと、隣に居るんだろう。
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