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そうそう、思い出したわ。終始気をつけろしか言わなかったあの魔王。
スピーカーかってんだよ。
「…しっかし、神に気をつけろたぁ……」
あの様子じゃ、私怨みたいなのじゃなかったんだよな。
どっちかつーと、本当に警告――。
その瞬間、俺の一歩手前を水しぶきが通過した。
「――ッ、危ねぇ…」
ふと、横にある道路を見ると、隅に水たまりが出来ており、通った車がその上を通過し、しぶきとなったようだった。
思い返せばここは国道。自然に車の通行量は多くなる。
「…しゃーねー、水掛けられんのはゴメンだし、脇道に逸れるか」
一応、問題無く帰れるしな。
そう思い、横の脇道に逸れた。
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