第1話・雨の日の出逢い

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そうそう、思い出したわ。終始気をつけろしか言わなかったあの魔王。 スピーカーかってんだよ。 「…しっかし、神に気をつけろたぁ……」 あの様子じゃ、私怨みたいなのじゃなかったんだよな。 どっちかつーと、本当に警告――。 その瞬間、俺の一歩手前を水しぶきが通過した。 「――ッ、危ねぇ…」 ふと、横にある道路を見ると、隅に水たまりが出来ており、通った車がその上を通過し、しぶきとなったようだった。 思い返せばここは国道。自然に車の通行量は多くなる。 「…しゃーねー、水掛けられんのはゴメンだし、脇道に逸れるか」 一応、問題無く帰れるしな。 そう思い、横の脇道に逸れた。
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