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心の中で毒づきながら、曲がり角に立つオレンジ色のミラーポールを一瞥する。
公園は………――っ!
ミラーで公園の様子を覗いていた俺は、そこに映し出された光景に、息を詰まらせた。
公園の角。そこに横たわった少女の姿があった。
「……ちっ」
出来る限り平和に暮らしたかったけど…そうも言ってらんねーか。
足に力を入れ、一足で少女の元に跳び、横たわる身体を抱え込む。
そして奥を見てみると―――。
「なっ―――」
そこにいたのは蜘蛛だった。
但し、通常の50倍以上のサイズがあり、尚且つ八本の足が極端に長い。
それが、公園の遊具を潰しながら歩いていた。
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