第1話・雨の日の出逢い

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心の中で毒づきながら、曲がり角に立つオレンジ色のミラーポールを一瞥する。 公園は………――っ! ミラーで公園の様子を覗いていた俺は、そこに映し出された光景に、息を詰まらせた。 公園の角。そこに横たわった少女の姿があった。 「……ちっ」 出来る限り平和に暮らしたかったけど…そうも言ってらんねーか。 足に力を入れ、一足で少女の元に跳び、横たわる身体を抱え込む。 そして奥を見てみると―――。 「なっ―――」 そこにいたのは蜘蛛だった。 但し、通常の50倍以上のサイズがあり、尚且つ八本の足が極端に長い。 それが、公園の遊具を潰しながら歩いていた。
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