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俺――宇都宮 立樹が、勇者召喚で地球から遠い異世界へ強制旅行をしたのは、一年前――中三のころであった。
あの日、俺はいつも通りの帰り道を真っ直ぐ歩いていた。
ただひとつ違う点を述べるとしたら、その手に百均のレジ袋を持っていたことだろうか?
まぁ、そんな些細なことは関係ないだろう。
裏路地を通り、国道沿いの道に出た瞬間に、それは起こった。
足元いっぱいに光が輝きだしたのだ。
目を凝らすと、何かしらの魔法陣にも見えなくはない。
「ちょっwwwこれなんて勇者召喚wwwww俺がッスかwwww」
そして視界が光に塗りつぶされて……
気付いたら、異世界にいた、というわけだ。
で、なんやかんやで魔王倒したり、俺が死んだり…まぁ、色々あったんだよ。
そして、俺が地球に戻ってくると、時はちゃっかり一年経っており、俺は行方不明者として警察に保護された。
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