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まぁ、そんな感じだ。
「あーたるっ!遅刻するから俺は行くぞ」
そう言い残し、踵を返して校門を潜り、校舎へと向かった。
SHRが終わり、一時限目開始のチャイムが鳴る。
いつの間にか来ていた数学教師を見留て、級長が号令する。
「起立っ、礼っ!」
その礼の後、生徒たちは席に座り、教師が淡々とした授業を始める。
「………つまんねーなぁ」
そう、小声で呟く。
いくらあっちの世界で鍛えた力、業、体があっても、こっちの世界じゃなんの役にも立ちゃしねえ。
役に立つのは、精々人より少し上の身体能力(これでもかなり抑え気味)とやけに頭良くなった脳ぐらい。
……。
「…つまんねー」
もう一度そう呟いてから、暇つぶしの睡眠に移行した。
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