屋上

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つか…、腕を掴まれてるから女共の視線が私に刺さる …さすがにイラッとくるわ だから 『おい、この腕を離せ』 そう言ったのだが、 魁「…離したらお前逃げるだろうが」 そう返してきやがった …図星すぎて言葉が出ねぇ はぁ…、仕方ねぇ この状態のまま連れていかれるより、大人しく屋上まで行った方がいいか… そう思って 『はぁ…、逃げねぇよ。だから腕離せ。さっきから女共の視線がうぜぇんだよ』 本音と共に、私の腕を掴んで今だ歩いている奴に言った すると、一瞬立ち止まって私の方をチラッと見たあと、腕を離した はぁ、やっと離したか …だが、まだ女共の視線は消えない …あ、そーいやこいつら全国No.2の族だっけ こいつらの顔と地位だけを狙ってる馬鹿な女共か… …私が族の総長だったときも、外に出るときはいつも男みたいな格好をしてフードを被ってたから、女共は私を男と勘違いしてうようよ寄ってきた 私の格好は結構有名だったらしいからな …冷凛の総長として
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