伝説の女総長

屋上

…まぁ今は総長ではないし、どっからどう見ても女の格好をしてるから、女共は寄って来ないが

私が総長だった時は、性別などは完全に明かしてなかったし、誰も女だとは思わないだろうな

…歴代最強とか言われてたらしいし

まぁ今はそんな事どうでもいい

私の時より、寄って来ないだけマシだが…、うざいものはうざい

それだけはあの頃から変わらない

だから私は、周りの奴らに気付かれないように、こっちに視線を向けている女共にほんの少しの殺気を出してやった

すると、一瞬のうちに顔を真っ青にして目を逸らしていた

…この程度の殺気でビビるなんて、弱ぇな

そう心の中で呟きながらしばらく歩いてると、

ｶﾞﾁｬｯ

耀「着きましたよ」

ドアを開ける音と、声が聞こえてきた

初めて屋上来たけど、結構近かったな、と思いながら顔を上げると

『…まぶし』

強烈な太陽の日差しが目に入ってきて、思わず目を細めた