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数秒、入口で立ち止まっていると
月「桜李何で入口で止まってるの?早く入ろうよ!!」
そう後ろから月斗の声が聞こえたと思ったら、腕を引っ張られ、中に足を踏み入れた
月斗に腕を引っ張られながら周りを見てみると、中央付近に屋根と机があって、その周りにはいくつかのソファーが並べられていた
…ここは本当に屋上なのか?
屋根とか机とか…、ましてやソファーがある屋上とか…聞いたことねぇぞ
若干呆れてると、中央のソファーがある場所に着いた
私と月斗以外の奴らは、もう先にそれぞれソファーに座って寛いでいた
奥の黒い1人がけソファーには魁が座っていて、目を閉じていた
…やっぱり総長は1人がけなんだな
そう再び思い出してると、
月「じゃあ、桜李は僕の隣に座って!」
と、月斗の元気な声で、現実に引き戻された
『あ、あぁ…』
少し動揺しながら素直に月斗の隣に座った
…ほんの些細な事で、あの頃の事を思い出してしまう
それはまだ…、私が戻りたいと心の何処かで思っている証拠なのか…?
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