屋上

9/14
前へ
/64ページ
次へ
数秒、入口で立ち止まっていると 月「桜李何で入口で止まってるの?早く入ろうよ!!」 そう後ろから月斗の声が聞こえたと思ったら、腕を引っ張られ、中に足を踏み入れた 月斗に腕を引っ張られながら周りを見てみると、中央付近に屋根と机があって、その周りにはいくつかのソファーが並べられていた …ここは本当に屋上なのか? 屋根とか机とか…、ましてやソファーがある屋上とか…聞いたことねぇぞ 若干呆れてると、中央のソファーがある場所に着いた 私と月斗以外の奴らは、もう先にそれぞれソファーに座って寛いでいた 奥の黒い1人がけソファーには魁が座っていて、目を閉じていた …やっぱり総長は1人がけなんだな そう再び思い出してると、 月「じゃあ、桜李は僕の隣に座って!」 と、月斗の元気な声で、現実に引き戻された 『あ、あぁ…』 少し動揺しながら素直に月斗の隣に座った …ほんの些細な事で、あの頃の事を思い出してしまう それはまだ…、私が戻りたいと心の何処かで思っている証拠なのか…?
/64ページ

最初のコメントを投稿しよう!

59人が本棚に入れています
本棚に追加