レイ編1章 ~崩壊~

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[アシダの森] 「ヒッヒッヒ………やっぱここには食う物がたくさんあるよなぁ!!」 「ヒャヒャヒャ! 今日もたんまり頂いて行こうぜぇ!」 「でもよ?そろそろあいつらが来る頃だぜぇ?」 山賊たちが、食料を漁りながら話している。 「…あいつらねぇー? もしかして俺の事かな?」 いつの間にか現れていたレイの一声により、山賊たちの動きが止まる。 「出たッ! 防衛隊のレイの野郎だぁー! ちくしょう、もう来やがったか!!」 「お前たちはホントに懲りずに何度も何度も…。 そんなに何度も繰り返しているんだから、いい加減にもっとうまくやれないのか? ふっ、敵ながら憐れみを覚えるよ。」 微笑を見せ、腰に据えた剣に手を伸ばす。 その動きを見ると同時に山賊たちの顔色が変わる。 「お、お前が強いのはもう分かってるが、俺らにだって生活があるんだぁ!!」 持っていたカマやら斧やらで攻撃を仕掛けてくる山賊たち。 それをいとも簡単に回避するレイ。 「お前らの動きなんてもう見飽きた! 数だけの烏合の集団めっ!! 宙を舞う斬撃、奴らを捉らえよッ!」 レイが剣を一振りすると、剣から幾千もの斬撃が飛び交う。 その斬撃は的確に山賊たちのミゾを捉える。 5人ほど残して。 「ゴフッ!グハッ!!」 次々と倒れる山賊たち。 「さぁーて! 残ったお前らは、さっさとこいつらを運び帰れ!」 倒れている山賊たちを指差して言い捨てる。 「ヒィー、やっぱりまた負けた! 野郎ども引き上げだぁー!!」 山賊たちは逃げ帰る。 「……ふぅ、平和なのは良い事だけどこれじゃあ退屈過ぎるよ。」 「隊長ーー!!」 遠くからロッダが駆けてくる。 「あいつ今頃…。」
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