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「……神様、救いを」
「どうせ生きていたって、死んでいるようなものだから」
「殴られることに慣れたつもりだったんだ。それでも石を投げられれば血が流れる。世界の終り? 望みどおりだ。みんな消えてなくなればいい」
「それならば最後に復讐しよう」
「そうしよう」
実験台の調達は、僕と同じホームレス仲間がやってくれた。
彼らはこの廃校に、老若男女問わず、自分たちを貶めた人間を捕まえて運んできた。
昨夜は晩餐会だった。
僕が皮を剥ぐ練習をしたあと、残りの肉を彼らは焼いた。
みんなでなんとか買ってきたというバーベキューソースに塩で味付けをして。
「こんな美味い肉、食べたことないぞ」
みんな、泣きながら食べていた。
肉を飲み込むたびに、喉にその形が浮く。
もとの色がわからなくなったボロをまとい、いつから洗っていないのかわからない汚れた身体に、自分と同じ生き物の肉を入れる。
その光景をぼんやり眺めながら、僕は思った。
人間とは、なんだ。
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