第6話

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第18層シャイコス遺跡 25層突破から翌日俺とシリカはシャイコス遺跡にゴーレムから入手できるゴーレムの石片を20個入手するために地底洞窟に来ていた。 カイン「これで品物は揃ったなそろそろ帰るか?」 シリカ「うん、そうだね、早めに終わったからハルルで休憩しよ」 カイン「そうだな、それじゃあ…!?シリカ!索敵に反応!敵だ!」 シリカに敵がいることに知らせシリカ達は緩んでいた警戒を強め、敵がいる方向を目を凝らして見る。 ピナ「キュア!」 シリカ「あれって…」 カイン「オタオタだ」 索敵に引っ掛かったモンスターはこのダンジョンでよく出てくるオタオタが何故か体調が優れないのかよろよろと動いていた。 シリカ「どうしたんだろ?行ってみよ!」 カイン「あ、おい!」 シリカはそのオタオタに駆け寄り、俺は静止を呼び掛けたがシリカは既にオタオタの近く近づいていた。 シリカ「カインくん!来て!この子怪我してる」 カイン「ええ?」 そういって近づいてみるとオタオタはボロボロで疲弊していた。 シリカ「この子…どうしたんだろ?」 カイン「プレイヤーが倒し損ねた…って訳じゃないし…他のモンスターにやられたとか?」 シリカ「ねえ、カインくんこの子アップルグミあげていい?」 アップルグミ…テイルズでの回復アイテムでこの世界ではHP20パーセント回復するアイテムでそのうえ使い魔などのモンスターを回復するからビーストテイマーにはかなりのお得なアイテムなのである。 カイン「あ~…そうだな、オタオタが可哀想だしいいぞ」 シリカ「ありがと!カインくん!」 そういってシリカはアイテムポーチからアップルグミを手に持ちオタオタにあげる。 シリカ「はい、お食べ」 オタオタは警戒をしていたが安全なものだとわかるとアップルグミを食べてHPが回復して元気になったようだ。 シリカ「よかった…ほら元気になったんだから仲間のところに帰りなさい」 シリカはオタオタの今後のことを考えて仲間の元に帰すことを進めるがオタオタはこの場から離れることはなく逆にシリカの服を引っ張りついてきてくれと言わんばかりの仕草をしていた。 カイン「ついてこいっていってんのか?」 シリカ「ついていこ」 カイン「そうだな…もしかしたら何かあるかもしれないし」 オタオタに連れられてシャイコス遺跡の奥へと進んでいくのであった。
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