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「あのさ、」
怯えてブルブルと震える親衛隊に言葉を発しながらゆっくりと近付いてくる。
「な、なに....よ、!」
「ブルブル震えて生まれたての小鹿か。そんなことより、今、俺が聞きたいのは親衛隊隊員つまり
橘 ひかるに制裁及び強姦を働いたやつを探している。」
「は、はぁ?....あ、アンタが橘 ひ、ひかる、でしょ....じ、自分が襲わ、れた相手のか、顔ぐらい分かる....でしょ....」
恐怖から言葉がはっきりすらすらと出ず、詰まりながらも小さな強がりを出す。
バチバチッ
「ひぃっっ」
「その話なんだがな。ちょっと俺にも色々あってな。お前が知らないっつーんだったら....まぁ、頭がそれなりに回るなら分かるよなぁ」
ビィーンバチバチッ
「ひうっ!!」
顔を近づけられ耳元でスタンガンを光らせ脅す。
このスタンガンが一度皮膚に当たれば体中に強烈な電流が流れて意識を失ってしまう。そんな恐怖から身体は動かず反抗の声も出ない。
「で、どーなんだ。知ってるのか?知らないのか?嘘ついたらお前の身体に電流流れんぞ?」
「........っ....し、知らな....ひぃ!」
「本当だろぉな?まぁ此処で嘘つく奴なんてただのバカか、死にたい奴なのか、仲間を思っていると勘違いした結局はバカな奴ぐらいだよな。」
真意を探るべく再び耳元でスタンガンを光らせる。
「ま、知らないんだったら、しょーがねーな。」
このまま逃がして貰えると少し胸を撫で下ろしたのも束の間一瞬離れた顔を近づけ、怪しい笑みを浮かべながら耳元で澄んだ声で言い放った。
「お前には手伝って貰う事がある。」
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