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「お前にやってもらう事それは、ひかるに制裁及び強姦をした親衛隊を探す事。
それから、親衛隊の内部情報を俺に知らせる。
勿論、助けを求めたり逃げたりしたらお前の脳汁搾り出して殺すぞ。」
脳汁を搾り出され殺されると言うのは至極想像し難いものだったが、他人の様に自分の名を呼ぶこの男なら、本気でやりかねないと頭を振り了解した。
「............あ、後」
まだ何かしないといけないのかと、ビクビクしながら続く言葉を待っていると考えてもいない事を言い出した。
「お前が今使ってる寮室から俺の寮室に移れ。」
「....は?」
「は?」
「ぃっ!!いや!何でもありません!!!」
親衛隊は頭が付いて行かずつい言葉が先に出てしまい、まひるに睨まれた事により否定の言葉を慌てて出した。
危なかった....死ぬところだった....(汗
でも、気になる。何故、僕が?逃げない様に?えっナニソレ怖いっっ
で、でもでも!何か、橘 ひかる顔赤くしてるし何か違う理由が....?
「あ、あの!」
「あ?何だ。」
「しっ失礼を承知でお尋ねいたします!なっ何故 僕は貴方様の寮に移動した方がいいのでしょーか!?」
声は情けなく誰でも分かる様に震えてしまっていて、何故か軍人の様な敬語になってしまった。
汗水をダラダラと流し自然と目をぎゅっと瞑った。
いつまで経っても返事は来ず心配になって目をゆっくりと開けると
耳まで真っ赤にした橘 ひかるが、親衛隊に背を向けて立っていた。
「あ、あの…ぉ…?」
「............ぃ…から…」
「も、もとおっきめに....?」
「っぐっ....あぁあ!!もぉっ!!飯が作れねー訳じゃねーぞ!!!監視だ!ヴォケ。お前が逃げない様に監視の為だ!アホが!」
もしかして、そんなに悪い人じゃないんじゃないか、な…?
橘 ひかるの真っ赤にした顔で必死に弁解するのを見ていたら何故だか少し、ほんの少しそぅ思ってしまった。
「オィコラてめぇ、今いらねー事考えたんじゃねーだろぉな?」
「は、ぃいえ!何も考えていません!!」
ほんのり赤い頬をしたまま怒る橘 ひかるを見ても最初よりはそんなに怖くは無くなっていた。
やっぱり少し微笑ましい気持ちになった。
まぁ、さっきまで殺される勢いでスタンガンで脅されていたんだけど…。
「突っ立てねーでさっさと教室行くぞ」
「は、はい!」
スタスタと先を歩くまひるの後を少し駆け足で親衛隊は付いて行った。
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