28/42
前へ
/445ページ
次へ
「椎名さんと司さんって、ただの同級生ですよね?」 椎名さん、本当は司さんのこと特別に思ってるんじゃないかな。 ―――恋愛感情込みで。 「さすが、ウサギちゃん」 目を丸くして感心したように言う椎名さん。 「やっぱり、そうなんですね」 そうじゃなきゃ、話してる最中にあんな顔できないよ。 「どうして、気づいたの?」 「どうしてって、まるで自分のことのように椎名さんが話すから」 途中で泣いちゃうし。 私じゃなくても、たぶん気づいちゃうんじゃないかな。 「よく気づいたね。 俺と司が兄弟ってこと」 ―――え、兄弟?
/445ページ

最初のコメントを投稿しよう!

249人が本棚に入れています
本棚に追加