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「兄弟なんですか?!」
思いもよらぬ言葉に、大きい声が出てしまう。
兄弟?司さんと椎名さんが?
私の大きい声と兄弟だと気づいていなかった言葉に椎名さんはまた目を丸くする。
「ウサギちゃん、一体、なんだと思ったの?」
えっ、と次に出ようとする言葉が詰まってしまう。
好きなんだと思いましたとは、さすがに言いにくい。
「なんて思ったの?」
なかなか言わない私に、早く言えと言わんばかりの圧力で聞いてくる。
観念した私は、正直に話す。
「椎名さん、その、司さんのこと好きなんだと思いました」
一瞬、きょとんとした顔をして笑い出す。
絶対にこうなると思った。
正直に話したことを直ぐに後悔した。
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