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先ほどまで、自分の世界に居た私はこの光景を見て、瞬時に事態を把握する。 いたずら心で誤解を解かなかったがために、はっちゃんが私を元気づけようとお店を貸切りにしてパフェを作ってくれた。 「はっちゃん?」 「なぁに? ほら、食べなさいよ」 スプーンを持たされる。 今さら、そんな大したことじゃないんだよとは言いづらい。 言ったとしても、はっちゃんは私が無理してるとますます勘違いしそう。 どっちにしろ、誤解は解けそうにないのでこのまま乗っかることにした。 「パフェ、おいしいね。 はっちゃん、ありがとう」 一口、パフェを食べると口の中いっぱいに甘さが広がり、椎名さんへのイライラが少し落ち着く。 私の食べたリアクションを見て、はっちゃんは嬉しそう。 「この前、椎名さんと話す機会があったんだ。 それで少しだけ、わだかまりが溶けた気がして、意地悪で嫌がらせをしてるのかなぁって思ってたんだけど、それにしては少し度が過ぎてるっていうかさ。 わだかまりが溶けたって思ったのは、私だけだったのかなぁ」 そうだったら、少し寂しいなぁ。 椎名さんに対するイライラの他に私の中で寂しいと思う感情があることを正直に話す。
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