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黙って、はっちゃんは聞いてくれている。
「話してたら椎名さんが、私のことを勘違いしてたって言ってくれたし、他にも椎名さんが誤解してたことは解けたはずなのに。
会社では、見せない“素”の部分も見せてくれたし。
はぁ。
やっぱりまだ嫌われてるから、嫌がらせされるのかなぁ」
イライラしていたはずなのに、誰かに口に出して話すと、自分が寂しいと思う気持ちが強いんだと気付かされる。
パフェについている、フルーツを1つ取って食べる。
先に生クリームを食べたからか、フルーツの甘みはあまり感じられなかった。
「それって、簡単なことだと思うんだけど」
それまで黙っていた、はっちゃんが口を開いた。
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