第2話

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「それじゃ、ボク帰るね。京子ちゃん。」 「うん、お兄ちゃん。」 京子ちゃんの家を出て駅へ向かっていたら… 公民館広場でバザーを開いていた。 ちょっと覗いて見たら、綿菓子を売っていたので、百合のお土産として買って帰る。 「ただいま~百合。」 「お帰りなさいませ。旦那様。」 「はい。お土産。」 百合に綿菓子を差し出す。 「なんですか?旦那様。」 「あーこれも、砂糖菓子で綿飴って言うんだょ。」 「ありがとうございます。旦那様♪」 ボクは袋から綿飴を出してやり、棒を持って食べるように教えた。百合は一口食べて。 「美味しい♪」 ボクは百合が嬉しそうに食べているのを見て微笑む。 「こんなの初めてです。ありがとうございます。旦那様♪」 「いぇいぇ、喜んでくれてこっちも嬉しいょ。」 百合は満面な笑みをボクに向ける。 良かった。機嫌が悪くならないで; なぜなら? ボクが何処へ行ったのかは勘づいていると思っていたからである。;
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