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でだ。翌日に昨日の住所のところに来たものの、
荘厳たる黒い鉄格子の門は高さ2~3mはあるかと言う立派なもの。
門の両脇は永遠とも思える程視線の果てまで続く、白亜の外壁。
門から見える豪邸は、距離があるため小さく見えるものの驚く程大きく、外壁と同じ白い壁に、燃える様なベンガラの紅い瓦が映える建物は、まるで宮殿の様な豪華絢爛さ。
あれ? ここ、リシュリュー家の別邸じゃ……。
リシュリュー公爵家。
ここ中央大陸の中央部やや西方近くに位置する、シェラン連邦王国は連合体に近い国家体制であり、本国は大まかに6個の地方に分類される。
まず帝都特別区。
これはシェランの首都ミネルヴァ周辺で国王直轄の地域。
帝都とはシェランは少し前まで帝国と呼ばれていた名残である。
中央地区。
これは王族であるシキシマ公爵家の領地で帝国特別区を囲う様に広がっている。
首都防衛の最終防壁とも言える地帯だが、シキシマ領まで入って来た敵は片手で数える程と言う。
南部地方。
カヴール公爵家が領有する地域。
領土は小さいが南には海が広がり外地と呼ばれる広大な海と数多の島嶼がひろがる。
西部地方。
レキシントン公爵家の支配地域。
交易が大変盛んであり、新大陸等との交易の拠点となっている
北部州。
シャルンホルスト公爵家が守護している地域。
国内で一番広大な地区で肥沃な大地が広がり、大陸一の穀倉地帯。
更に北、中部では重工業が盛んである。
そして東部州。
北部州と並ぶ広さを誇り、
州北部一帯は北部州と並び大陸一の穀倉地帯で、南部高地は鉱山資源が豊富である。
ここを守護しているのが、リシュリュー家である。
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