第1話 オフ会

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カフェ店のドアの前で立ち止まった。 ふと考える。 相手は学生と聞いたけど? 今流行りの話題って何かあっただろうか。 こんなオシャレな店を選ぶくらいだし礼儀正しい優等生なんかが来たらどうしようか。 今更ながら考えた。 オフ会の相手はオンラインゲームの所属している「ギルド」簡単に言うとサークルみたいな感じで、その中のよく遊ぶ二人のメンバーがオフ会を開いてくれた。 考えても仕方がない事だ。オフ会初めてだし何事も経験しなきゃいけない。 相馬はドアを開けた。 コーヒーの香りと少しドアから遠い席から二人の学生らしき人が見えた。 店員「いらっしゃいませ、予約されていた夢想さんでいらっしゃいますね」 相馬「え?あっはい」 店員「はい、それではご案内致します」 夢想?俺は相馬だけど? あっ、オンラインゲームのプレイヤー名の俺の偽名だ。 でもあの学生とは顔写真も電話もしたことないのに店員はよく分かるなぁ。
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