1.出逢い

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-------坂の中盤辺りまで来たところで、それは起こった。 「あっ!」 グキッ! ドテッ! 「いたたた………。」 はぁ………。 何もないところで転ぶなんて。 ドジっ子も良いとこだよ……。 とにかく、急がなきゃ! ボクはすぐに立ち上がろうとした。 けど………。 ズキッ……… 「いっつ………。」 立ち上がろうとしたら、右足に激痛が走った。 どうやらさっき転んだときにひねったみたい。 「……どうしよう。」 このままここに座り込んでる訳にもいかないし………。 ボクが途方にくれかけたとき-------- 「あの……。 大丈夫ですか?」 1人の男の人が声をかけてきた。 --------これが、ボクとキミが初めて会った瞬間だった。
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