1.出逢い

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悠サイド ---------坂の真ん中くらいまで来た。 「ハァ……、ハァ……。」 既に息が完全に上がっていた。 どうせもう遅刻だしなぁ。 僕は諦めてゆっくり行くことにした。 ---------さぁて、担任になんて言い訳しようか。 そんなことを考えながら歩いていると、一人の少女が道端に座り込んでいた。 白嶺学園の制服……。 同じ高校の人か。 なんでこんなところに座ってんだろ? 心配と同じに興味がわいてきた。 今のうちに知り合いを作っておくのも悪くないかな? そんな軽い気持ちで僕はその人に話しかけた。 「あの……。 大丈夫ですか?」 その声に反応して少女がこちらを振り向いた。 --------これが、僕と君が初めて会った瞬間だった。
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