1.出逢い

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栗色のショートヘアにわずかに青みがかった大きな瞳。 なかなかの……いや、かなりの美少女だった。 「えっ……。」 少女は少し動揺しているようだったが、すぐに 「だ、大丈夫です。」 と、よく澄んだ声で答えた。 「……と、言いたいところなんですけど。」 どうやら大丈夫ではないらしい。 「恥ずかしいことに足をくじいてしまいまして。」 なるほど、それで座り込んでたのか。 「……あ。」 少女が何かに気付いたようだ。 「どうかしました?」 「あなたもあそこの入学生なんですね。」 少女は学校を指しながら言った。 ……今度は僕が驚く番だった。 「なぜ僕が入学生だと?」
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