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---------先生に叱られた僕たちはその後、昇降口前に張り出されていたクラス割を確認した。
僕はB組、陽花はA組だ。
「あちゃー。
違うクラスになっちゃったね。」
陽花が少し残念そうな表情をする。
まあ、確かに。
せっかく知り合ったし同じクラスになりたかったかな……?
「どうせ同じ階だし、いつでも遊びに来いよ。」
「うん。
そうするね。」
A組の教室の前まで肩を貸す。
「ここで大丈夫か?」
無理なら中まで連れて行こうかと思ったが。
「うん、大丈夫。
だいぶ痛みも引いてきたし。」
そう言って、陽花は僕から離れその場で2,3回足踏みをしてみせる。
どうやら大丈夫みたいだな。
「じゃ、俺はここで。」
そう言って陽花に向かって軽く手をあげる。
あ、ちなみに僕他人の前では一人称「俺」だから。
少しカッコつけたいし。
「うん。
またあとでね~。」
陽花も大きく手を振って応えてくれ、A組の教室に入っていった。
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