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「………何でそうなるの?」
私は彼を軽く睨み付けながら訊く。
「そ、そんな怖い顔すんなよ。
冗談だから、冗談。」
「………冗談でも言って良いことと悪いことがあると思う。」
彼の悪びれていないかつ馴れ馴れしい態度に少しずつイライラしはじめた。
--------私はここで気づいた。
………こんなに他人と話したのはいつぶりだろう。
いや、「他人」だけじゃない。
最近は陽花やお姉ちゃんとも話さなくなってきた。
私は久しぶりに「話す」ということを無意識のうちに楽しんでいた。
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