俺の夢

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真由美は昔から兄貴のファンだった。 『毎日、予備校に行ってるよ』 『そうなんだ、最近見かけ無いから』 淋しそうに真由美は言った。 真由美が見かけ無いのは当たり前だ。 兄貴は大学受験に失敗してから数ヶ月間、部屋に引きこもったままなんだから。 俺は、話をそらしたかった。 『もうすぐ新曲完成するよ』 真由美には、いつも一番に新曲を聴かせていた。
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