初めてのお使い 第3話

出会い

『分かったよ。明日迎えに行くから』

おばあちゃんの孫は、章一郎と言う名前らしい。

彼は、クールな優等生的なイメージだった。

ロン毛で茶髪で、ピアスが五個も光っていたけど何故だかそう思ってしまったのだ。

『さぁ、そろそろ田吾作じいちゃん所まで送って行くぞ』

そう言って彼は、泥だらけの俺のリュックを背負ってくれた。