謎のギター ・2

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『・・・うん、わかったよ。また近いうちに電話するよ』 俺は母さんの電話を切ってから、悲しい気持ちがこみ上げて来た。 『あのギター、まだ捨てて無かったんだね。あれはね、失踪した母さんの弟の和彦の物なんだよ』 おじいちゃんは、もらい泣きなんかじゃ無くて本当に泣いていたんだ。 和彦おじさんは、音楽の道を志して東京へ行くと書き置きを残したまま、帰って来ないらしい。
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