親友 ・2

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おじいちゃんの了解を取って俺は、章一郎と一緒に駅まで行った。 もうすでに農協のテントが張られて、何人かが開店準備に追われていた。 『いらっしゃーい、今朝穫れたばかりの新鮮なナスとトマトだよ』 章一郎は慣れた口調で、通行人に呼びかけた。 『すみません、トマト下さい』 『あ、ありがとうございます』 俺も少しずつ、その場の雰囲気に慣れていった。
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