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『いや、今日は特別早かったかな。光太郎のおかげかな?』
そう言うと章一郎は、照れくさそうに空を見上げた。
『章一郎は、農業は田舎に来てから始めたんでしょ?』
『いや、俺は父さんと二人暮らしだったけど群馬で少しだけ米と野菜を作っていたんだ』
帰り道の車の中で、俺は章一郎と沢山の話をした。
『でも父さんが死んで、俺は一人になったから群馬の畑は人に売ってしまったんだ。借金もあったし俺が一人で背負って行く自信無かったからな』
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