悲しい初恋

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これじゃあ、ミヨおばあちゃんが心配しても仕方無いと思った。 美奈子さんは、あっと言う間にビールを2本も飲み終えてしまっていた。 『・・・あたしさ、和彦君に何もしてあげられなかったの』 3本目のビールを飲み干して、美奈子さんが言った。 『高校二年の時にね、あたし家出したのよ。でも和彦君が、探しに来てくれてさ、あの時は嬉しかった。一緒に帰ろうって抱きしめてくれたの・・』
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