悲しい初恋
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夕食の後片付けをしていたら、約束通り、章一郎が訪ねて来た。 『何だ、おばさんやっぱり飲んでたのか。おばあちゃんが心配してたぞ』 章一郎は、呆れたように美奈子さんを見て言った。 『何だか昔、好きだった人の話して泣いてたよ・・・その好きだった人って、実は俺のおじさんなんだ』 『そうか・・こっちに帰って来てから酒ばかり飲んで、いつもその話題で泣いてるから、よっぽど好きだったんだな』
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