長靴ブラザーズ

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美奈子さんを布団にしっかり寝かせて、俺達はいつもの場所に向かった。 畑を見下ろせる、小高い丘に汚い椅子を並べて俺達は曲作りを始めた。 『それにしても、じいちゃん天才だな』 章一郎はゴーゴーファイブの歌詞を見ながら言った。 『替え歌とか好きみたいで、いつも風呂で大声で歌ってるから作詞は得意なのかもしれないね』 俺は、おじいちゃんの歌声を思い出して少し懐かしくなった。 『そろそろ帰って来てもらわないと、お前も困るだろ?』
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