第1話

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入学式を終え、春休みの宿題も提出し 放課後となった。 スクバに荷物を詰めていたとき、 千聖が声をかけてきた。 「梨沙ちゃん、一緒に帰れる?」 これは…おっ、お誘い!? 「うっ、うん!!全然余裕!!」 大きく頷いてかえすと 千聖は笑顔になった。 …可愛すぎる。 千聖も自転車通学らしいけど あたしよりも家が遠いらしい。 あたしは20分なのに千聖は 40分もかかるとか。 バス通のほうが早いんじゃないかと 思ったけど、もしバス通なら 一緒に帰れないと思って かなりホッとした。 どうやらあたし、幸運の女神さまを 背負ってるみたいだ。 「ねぇ、明日とか遊んで帰れる?」 あたしは少し調子に乗って ついついそんなことを口にしていた。 気づいた時には言葉は既に 千聖の耳の中へ。 あぁ、…オワタ\(^ω^)/ であって初日でこれは行き過ぎた? 馴れ馴れしいよな…… 「全然空いてるよ!! あたしも遊びたい!!」 それが千聖から返ってきた答えだった。
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