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入学式を終え、春休みの宿題も提出し
放課後となった。
スクバに荷物を詰めていたとき、
千聖が声をかけてきた。
「梨沙ちゃん、一緒に帰れる?」
これは…おっ、お誘い!?
「うっ、うん!!全然余裕!!」
大きく頷いてかえすと
千聖は笑顔になった。
…可愛すぎる。
千聖も自転車通学らしいけど
あたしよりも家が遠いらしい。
あたしは20分なのに千聖は
40分もかかるとか。
バス通のほうが早いんじゃないかと
思ったけど、もしバス通なら
一緒に帰れないと思って
かなりホッとした。
どうやらあたし、幸運の女神さまを
背負ってるみたいだ。
「ねぇ、明日とか遊んで帰れる?」
あたしは少し調子に乗って
ついついそんなことを口にしていた。
気づいた時には言葉は既に
千聖の耳の中へ。
あぁ、…オワタ\(^ω^)/
であって初日でこれは行き過ぎた?
馴れ馴れしいよな……
「全然空いてるよ!!
あたしも遊びたい!!」
それが千聖から返ってきた答えだった。
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