猫、森に迷う

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       * パチッ 目が覚めた猫は、ビックリした。 「て、天井…」 天井の柄が違った。 「おー…起きたのか」 (何でここにあの狐がいるのっ?) 猫は夢を見ているのだと思った。しかし、夢にしては良く出来すぎている。 ベッドの布団、ランプ、全て手で触れる。 「え…わ、私何で…」 「あー…。昨日のこと、覚えてないのか」 (き、昨日!?) 「昨日、何かありましたか?」 (えー…何だっけ。ん?昨日、崖から落ちて…) 「俺、助けてやったんだぞ」 「ありがとうございます」 まさか狐に助けられるとは猫は思わなかった。 「…ということは、ここはあなたの家?」 「俺の家だけど?」 (やだ、じゃあこのパジャマも…) 「キャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」 「うるせ―な…」
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