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パチッ
目が覚めた猫は、ビックリした。
「て、天井…」
天井の柄が違った。
「おー…起きたのか」
(何でここにあの狐がいるのっ?)
猫は夢を見ているのだと思った。しかし、夢にしては良く出来すぎている。
ベッドの布団、ランプ、全て手で触れる。
「え…わ、私何で…」
「あー…。昨日のこと、覚えてないのか」
(き、昨日!?)
「昨日、何かありましたか?」
(えー…何だっけ。ん?昨日、崖から落ちて…)
「俺、助けてやったんだぞ」
「ありがとうございます」
まさか狐に助けられるとは猫は思わなかった。
「…ということは、ここはあなたの家?」
「俺の家だけど?」
(やだ、じゃあこのパジャマも…)
「キャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
「うるせ―な…」
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