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 篠ヶ原優菜は逮捕された。罪状は殺人・監禁である。自分の両親と姉、三城卓の両親と妹、それぞれ六人を殺害した後、死体を自宅倉庫に遺棄。三城家、篠ヶ原家の貯蓄を使い、三城家に住み着いていたのだ。  彼女は容疑を肯定しているものの、わけのわからない供述を繰り返した。 「卓は何もできない! だから私がなんでもできるようになるのだ! 誰の手も借りずに! だからなにも悪くない! なんでもできる私をなにもできない卓は必要とし、故になにもできない卓はなんでもできる私のものなのだ!」
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