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空が不貞腐れて涙を流してる日のことだった。
俺とお前の赤い糸が切れたのは。
辿ればお前に繋がってると思っていた。
そう信じて俺は小指の糸を辿ってたんだ。
でも違った。
繋がってると信じてた赤い糸は。
お前に繋がってなんかいなかったんだ。
もしかしたら引っ張りすぎたのかもしれない。
もともと繋がってなかったのかもしれない。
辿ってた赤い糸は、切れていた。
誰かに繋がっているわけでもなく。
赤い糸は涙にぬれて。
解けて地に落ちた気がした。
赤い糸なんてそんなものはなかった。
ただの妄想だったのかもしれない。
でも俺は信じてたんだ。
赤い糸はお前に繋がってると。
赤い糸は。
誰かに繋がっていると。
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