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(ここは…)
……か…ね……
…は……あか……さ…
……はね……あか……さ…
(なんか…来たことあるような…)
……羽石…あかね…さ…
(何故私の名前を知ってるの?)
…なぜ…か……なぜなんだろうね?……
(…私を馬鹿にしてるの?)
……あはは…すまないすまない…怒らないでくれたまえ……
(その態度…思い出した、あなたマリアね)
…そうだ…私はマリア……流石だね……
(一度聞いた人の名前は覚えるようにしてるの)
(それよりマリア、あなたは何故私の夢に現れるの?)
…僕はキミに…あることを伝えるためにこうやって来てるんだ……
(そう、それならその用件をさっさと済ませて貰おうかしら)
…そう急かさないでくれ…コレはそう簡単に伝えられる事じゃないんだよ…………
(焦らすの?生憎私には時間がないの、毎日仕事で忙しいからね)
…それは大丈夫…僕は夢の中にしか現れられない……それに時間が無いのは僕も同じだ……
(それ、確か前にも言ってたわよね、それって私が夢を見る時間が限られてるからかしら?)
……そうだね……そうとも言えるし…そうじゃないとも言える……
(相変わらず曖昧な答えしか返してくれないのね)
……すまないね……これからソレも分かるから………
……さあ、時間だ…手ぶらで帰すのも酷だね…
…じゃあ…最後に一つだけ伝えておこう………
……君が住んでるこの世界…君が過ごしてる時間は……
……すべて一つの物語の中の出来事なんだ………
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