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『―――…、―…』 『――…、――――…』 遠くから聞こえる話し声。 か細くて可愛らしい声と、聞きやすい筋の通った声。 …あれ?この声…聞いたことあるわね… そりゃ7年もここに勤めてたら、社員全員の声くらいは聞いてるだろうけど、そんなの全部覚えられる程私は万能じゃないし… 違う。これは…最近聞いた声ね、うん…間違いないわ。 オフィスに続く廊下を歩いてたら、 徐々に声は大きく、鮮明なものになっていく。 廊下の途中にある休憩所に近づいた時、私は2人の人影を見つけた。 そこにいたのは―… 「風間さん、と…藍沢…さん?」
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