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――――っ!
《パチッ》
目を開けたら見知った天井があった。
(あれ…私…寝てたんだ)
はめっぱなしの腕時計を確認したら8時47分だった。
帰ったのがだいたい7時だったから…
小1時間ほど寝てたらしい。
「…メイクも落とさないでこんな所で寝るなんて」
私もたるんだものね。
あー、スカートにシワ寄ってる。
首とか肩も痛いし…
シャワーでも浴びてさっさと寝よう。
首を回しながらバスルームに向かう。
(そういえば明日中に出す書類があった…あと飯村さんの担当してる企画もよく話し合わないと。ああそれと―…)
バスルームに辿り着く頃には、仕事の事ばっかりのいつもの私に戻っていた。
その時の私は、夢の事なんて1ミリも考えなかったわね。
その夢があとあと私の人生を狂わせる。
けどその時私にはそんな事、知るすべが無いわ。
だって…ただの夢だと思ってたんだもの。
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