明暗

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「相変わらずモテますね。 橘先輩。」 声の方をみんなが見る。 「高瀬。」 えっ?知り合い? そう思った瞬間、ファンクラブの人たちの会話が聞こえた。 「高瀬さんって橘さんの大学の後輩よね。」 そうなんだ。 「あっ、高瀬さんどうぞ。 南、向こうに座ろうか。」 気を利かせたつもりだった。 「待って。」 立ち上がった私の腕を橘さんが掴んだ。
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