明暗

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「なんかさぁ、かっこよかったね。」 化粧を直しながら南が鏡越しにこっちを見た。 「みんなの視線が怖くてそれどこじゃなかったって。」 パタンとコンパクトを閉じると 「確かにあれ以上あそこには座ってられないわ。」 「ねー。 橘さんもあんな事しなくてもいいのに。」 ふて腐れた遥に 「モテる女は辛いね。」 南が茶化すように肘でつついてきた。
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