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「謝まればいいと思ってんの?」
じゃあ、どうすればいいの?
「次からはいい気になったらタダじゃおかないからね。」
捨て台詞を吐かれ1人取り残された。
「…私が何をしたってゆーの。」
どんよりした気分で廊下に戻ろうとした時、背後から声が。
「ドラマみたいだったな。」
振り返ると資料片手に高瀬さんが立っていた。
「見てたんですか?」
見てたなら助けてくれてもいいのに。
ゆっくりと階段を降りて来た高瀬さんは遥の前に立った。
「あの…。」
近いんですけど。
「泣いたら助けてやったのに。」
「は?」
見上げると顔が近すぎて思わず視線を外した。
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