葛藤

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「まあ、いいわ。社長はわかってくれると思うし問題ない」 「ああ」 「私、眠たくなって来たしこのまま眠らせて」 「おやすみ」 「おやすみなさい」 私の頭を撫でる手がとても心地いい。 母に撫でられながら寝ていた記憶が蘇る。 誰かとこうして眠るのは安心感が生まれて落ち着けるものなのね。 静かな部屋が睡眠を促す。 遠のいて行く意識の中、男の胸に顔を埋めて直ぐ、意識を手放した。
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