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「――まぁ、大体は分かりましたけど、一体何が《危ない》んですか?
それだけ聴くと、なんだか不幸の手紙とか悪質なチェーンメールみたいに思えますけど」
「“もしこれを破れば、あなたの名前の載ったこの手紙がそのうち回りだすことになる”。
この一文で分かる通り、手紙の規則を破ってしまうと、規則を破った人が手紙に書かれるロアになってしまうのよ。
行方不明、というかたちでね」
「はぁ……それで、その手紙を受け取った友達の友達さんはどうしたんです?」
何とも微妙な説明に、生返事で返す僕。
そんな僕の様子を気にも留めずに、依然とした調子で話を続ける城崎さん。
その顔は未だ窓の外に向いたままで、その表情は伺えない。
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