197人が本棚に入れています
本棚に追加
大きな建物。今日から俺は、ここで働くのか。
そしてここに暮らすことになって、それなりの荷物を持って来た。
知ってるんだ。親父がここに俺を送ったことくらい。あんなの、黙っていればバレることなんてないんだ。結局あの病院に、俺はいらなかったってこと。
ここで殺されるのか、それとも何処かに連れて行かれて殺されるのか。ま、殺されるなんて噂でしかないけれど。
建物に入ると郵送で送られてきた暗証番号を押した。顔を向けてください、と機械から音がしてそちらを向くと緑の光と共に認証しました、と声がした。顔認証…
関係者以外誰も入るなってか。
ガチャンと大きな音がして、分厚い扉が開かれた。
最初のコメントを投稿しよう!